猫を飼うのははじめて? どうしてブリーダーから迎えたの?

抱き上げられる子猫
猫の迎え入れ方はさまざまです。ブリーダー・ペットショップ・保護団体から迎える人もいれば、友人・知人から譲り受けたり、自分で保護したりする人もいます。

そのなかで、近年多くなってきているのが、ブリーダーから直接猫を迎える方法です。ブリーダー直販を選ぶ人は、どのような人たちで、どういった理由でブリーダーを選んだのでしょうか。猫の飼育経験や、ブリーダーからのお迎えを選んだ理由について、聞いてみました。

※アンケートは、2021年9月に実施しました。

はじめて猫を飼う人は4割  ブリーダーを選んだ理由は、猫種へのこだわりから

猫を飼うのははじめて?

アンケート回答者のなかで「猫を飼うのははじめて」という人は4割、「飼育経験がある人」という人は4.5割でした。
実家で飼っていた人を含めると飼育経験者は6割近くになりますが、ブリーダーから猫を直接迎えるという人は、猫の飼育経験を問わずいるようですね。
猫の飼育経験

どうしてブリーダーから迎えたの?

2頭目、3頭目を迎えた人のなかで、「前回もブリーダーから迎えた」という人は2.6割。
先住猫・先代猫については、7割以上の人がペットショップや友人・知人からお迎えしたり、自分で保護していたりしています。

「前回はブリーダーからのお迎えではなかった」という回答者に、今回はなぜブリーダーから迎えたのか、聞いてみました。

<以前はペットショップから迎えた人>

ブリーダーから直接迎えると、価格と発育環境等の品質のバランスがいいと思った(50代、男性、ラグドールをお迎え)
・欲しい猫種がペットショップにいなかったため(30代、女性、ミヌエットをお迎え)
ミヌエット
▲日本ではまだ珍しい猫種、ペルシャの血を引くミヌエット
専門家が愛情をもってお世話しているから、性格のよい子が多そうだと思った。値段も安く、アフターフォローがあるところも魅力だった(20代、女性、アメリカンショートヘアをお迎え)

<以前は知人・友人から迎えた人>

・気に入った猫種で、トイレトレーニングのされた猫が欲しかった(50代、男性、メインクーンをお迎え)
産まれた時からの様子がわかったうえで、迎え入れたかったため(50代、女性、アビシニアンをお迎え)

<以前は保護猫を飼っていた人>

・保護団体からの引き取りも考えていたが、マッチングが難しく断念(50代、女性、ブリティッシュショートヘアをお迎え)
・拾った猫を飼っているが、2頭目は先住猫の安全のためにブリーダーからお迎えした(40代、女性、ラグドールとアビシニアンのミックスをお迎え)

迎える猫種はどう決めた? 見た目はもちろん、猫種の特徴も重要に

女の子に抱かれる猫
楽しいけれど、迷ってしまう猫種選び。『みんなの子猫ブリーダー』には、随時40種類以上もの猫種が掲載されています。サイトを通じて希望の子猫をお迎えしたみなさんは、どのようにしてお迎えする猫種を決めたのでしょうか。

猫種決めは、予備知識があってこそ

お迎えする猫種を決めた理由は?

・長く一緒にいられるよう、病気になりにくい子、抜け毛が少ない子を調べて、ブリティッシュショートヘアを希望。市内のブリーダーさんが掲載していたハチワレの子に一目惚れして決めた(30代、女性、ブリティッシュショートヘアのメスをお迎え)

ずんぐりした体形と太い手足、短毛、毛並み、おっとりとした性格ということで、ブリティッシュショートヘアーを選択しました(40代、男性、ブリティッシュショートヘアをお迎え)
ブリティッシュショートヘア
▲飼いやすさと、ずんぐりした見た目の愛らしさで人気のブリティッシュショートヘア

大型猫で、初心者向けの優しい猫を探しており、長いヘア、鳴き声も小さなかわいいメインクーンを希望。祖父が100歳になり、その記念にと思っていたら、ちょうどその日に『みんなの子猫ブリーダー』から、「メスのメインクーンが生まれましたよ」と言われて、即決めました(40代、女性、メインクーンのメスをお迎え)

・知人が飼っているロシアンブルーのスマートな姿に感動して自分も飼いたくなった(60代、女性、ロシアンブルーのオスをお迎え)

手触りがよい、柄のレパートリーが多い、シルエット・顔立ちがきれい、性格も猫っぽくなく神経質でない……というところが気に入ったので(50代、男性、ベンガルをお迎え)
ベンガル
▲スタイリッシュなベンガル

見た目の好みで選ぶ人、猫種の特徴を調べたうえで自分に合った猫を選ぶ人、それぞれですが、ほとんどの人が、猫種を選んだ理由をはっきりと答えてくれました。
また、最終的には希望通りの子に出会えた! という感想が、非常に多くみられました。猫種に関する情報収集をして、自分好みの猫種を選ぶ時間もまた楽しいものですね。

ただし、なかには「おとなしいということで、ラグドールを迎えたが、今のところやんちゃで少し困っている」という人も。性格には個体差がありますし、子猫のうちは活発な子が多いものです。少々手を焼くこともあるということは、覚悟しなくてはならないかもしれませんね。

猫を迎えるにあたっての苦労や、迎えてから困ったこと

トイレに入れられる猫
念願の子猫のお迎え。でもお迎え準備は大変? 子猫のお迎え後、1カ月~1年が経過した先輩飼い主さんに、苦労したポイントはどこか聞いてみました。また、お迎え後の困ったこと、苦労したエピソードなども聞いています。

お迎え前の苦労は、環境整備が1位。お迎え後は子猫パワーに圧倒される人も……

子猫のお迎え前に苦労したことは?

苦労したポイント
3.5割の人が大変だったと答えたのが、お迎え環境の整備です。猫のトイレや食事の場所を決めたり、危険なものを片付けたりと、室内の環境づくりが大変だった人が最も多い結果に。

2.4割の人が負担に感じたのは、見学場所への移動・訪問。理想の子猫を求めて、家から遠く離れたブリーダーの元を訪れた人も少なくないようです。

とくに苦労しなかったという人も3.2割いました。

<子猫を迎える前の苦労エピソード>
・トイレや砂の種類が多く、どれを購入するか非常に悩んだ。(40代、女性、ロシアンブルーをお迎え)
・人気のブリーダーだったので、希望のカラーの女の子が生まれるまでに時間がかかった(30代、女性、サイベリアンをお迎え)
・はじめて猫を迎えるので、家全体を猫にとって安全にするためにいろいろと対策しました(50代、女性、アメリカンショートヘアをお迎え)

迎えてからのお困りエピソードを教えてください

想像以上に猛スピードでダッシュし、飛び回るのに驚きました(50代、女性、ベンガルのメスをお迎え)
網戸にぶら下がって困る(40代、女性、ベンガルのメスをお迎え)
・予想もしていない場所に入り込んでしまい、ホコリだらけになってしまいました。対策しては突破される連続で大変でした(40代、女性、エキゾチックショートヘアのメスをお迎え)
・ラグドールはおとなしいと聞いていたのですが、とんでもない暴れん坊です(40代、女性、ラグドールのメスをお迎え)
・まだ小さいからか、性格なのか、誰かのそばでご飯が食べたいらしく、お腹が空くと夜中でも朝方でも家人の鼻に噛みついて起こしてくれます。勝手に食べていいよ、が通用しません(40代、女性、マンチカンのメスをお迎え)
マンチカン
▲マンチカンは甘えん坊が多い?

「とてもよい子で、何も問題はない」という、うらやましい飼い主さんもいますが、多いお悩みとしては、子猫期の甘噛み、やんちゃ、先住猫との相性、朝起こされる……などの情報があげられました。

元気いっぱいの子猫のお世話はなかなか大変…でもやっぱりかわいい! そんな飼い主さんの気持ちが読み取れます。
先住猫との相性や子猫ならではの悩みは、時間とともに解決するケースも多いようです。
関連する記事

ブリーダーへの問い合わせや子猫見学について

生後4週間の子猫
ブリーダーから猫を迎える際は、子猫見学で実際の子猫の姿を確認して成約をおこなうことが、法律で定められています。

ブリーダーに対する印象や、子猫見学でチェックしたことについても聞いてみました。

9割の先輩飼い主さんが、ブリーダーを「好印象」と評価

実際に会ってみたブリーダーの印象を聞いてみると、約7割が「とてもよかった」、2割が「よかった」と答え、9割の方がよい印象をもったことがわかりました。

一方、「いい印象とはいえなかった」と答えた人の理由としては、「コロナ感染症対策ということで、飼育スペースや親猫の見学ができなかった」という意見や、「丁寧だが、ビジネスライクな感じがしてしまった」という意見もありました。

実際に会ってみて、ブリーダーの印象は?

ブリーダーの印象
<とてもよかったと答えた人>
写真を送ってくれたり、準備物を丁寧に教えてくれたりした。(20代、男性、ノルウェージャンフォレストキャットをお迎え)
・猫ちゃんのことを第一に、そして、飼い主さんのこともフォローしてくれる素晴らしいブリーダーでした(50代、女性、マンチカンをお迎え)
・お母さん猫やきょうだい猫なども見せてもらえた。子猫は愛情たっぷりにかわいがられていたため人懐っこく、お迎えするにあたって必要なものやあったらよいもの、ほか質問事項についても対応してくださった。(20代、女性、エジプシャンマウをお迎え)
エジプシャンマウ
▲エジプト原産のスポット模様の猫 エジプシャンマウ

<どちらでもない・悪かったと答えた人>
一般家庭と同様の環境だったため、室内をあれこれ見まわしたりすることが憚られた(50代、男性、ラグドール)
・見学お迎え後も連絡をとれましたし、アドバイスもしてくれました。しかし、お迎え前にケージが必要だったことや誤食の兆候が見られることを教えて欲しかった(30代、女性、ミヌエットをお迎え)

ブリーダーから親猫やきょうだい猫は見せてもらえた?

親猫やきょうだい猫の見学割合
約7割の人が親猫やきょうだい猫を見せてもらえたようです。
見せてもらえなかった理由としては、「すでに(きょうだい猫は)飼い主が決まっているため」、「(お母さん猫)の警戒心が一時的に強くなっているため」、「コロナ禍の感染症対策のため」といった理由のようです。

なかには、家族全員見せてもらえた、おじいちゃん・おばあちゃんも見せてもらえた、という人もいました。
親猫・きょうだい猫は、必ず見せてもらえるわけではありませんが、強く希望する場合は、問い合わせの際に、その旨をしっかり伝えておくことをおすすめします。

子猫見学では、どこをチェックしましたか?

衛生面、餌や水やりの状況、ほかの猫たちとの飼育環境などが気になっていたが、どれも問題なく、餌や水にはこだわっているようで安心した(40代、女性、ロシアンブルーをお迎え)
匂いはするのかが気になっていましたが、とても清潔で、ほとんど気になりませんでした(30代、女性、メインクーンをお迎え)
飼育環境、ほかの猫の様子、引退した母猫たちの様子、受け答え、管理の状況。いずれも良かったです(40代、男性、マンチカンをお迎え)
関連する記事

ブリーダーから受けたサービスでうれしかったことは?

フード皿の中の猫
ブリーダーが、子猫が実際に使っていたグッズを譲ってくれるケースがある、というのもブリーダー直販ならではのメリットといえるでしょう。

ブリーダーが個人的にやっているサービスなので、ブリーダーによって対応は異なるのですが、実際にブリーダーから提供されたものはあるか、何を提供されたのか、聞いてみました。

ほとんどの人が、ブリーダーから何らかの猫グッズを提供されている!

ブリーダーから提供されたものはありますか?

9.6割の人が、ブリーダーから何らかの猫グッズの提供を受けたと回答。内容については、8.1割の人が、子猫が食べなれたフードを、3.3割の人が、子猫が使っていたおもちゃをもらっているということです。
ブリーダーから提供されたもの
<ブリーダーから提供されたもの>
子猫や親猫の匂いがついたタオル(30代、女性、ベンガルをお迎え)
オーロラフィルムの猫じゃらしとキャットニップ入りのぬいぐるみ(50代、女性、ラグドールをお迎え)
飛行機輸送対応のキャリーをもらった(40代、女性、ノルウェージャンフォレストキャットをお迎え)
フード、缶詰、使っていた猫ベッド、猫のお世話の仕方の詳細を書いたメモなど(60代、女性、トンキニーズをお迎え)

ブリーダーからのサービスやケアでうれしかったことは?

生まれてから、我が家に来るまでの写真や動画をたくさんいただきました。とってもうれしかったです(40代、女性、チンチラペルシャをお迎え)
・お迎え時に、食事の量、飼育環境、猫の病気、保険など詳しく説明をしてくれ、その後病気が発症してからもメールや電話などで気遣ってくださり、大変心強かった(40代、女性、ロシアンブルーをお迎え)

ブリーダーから迎えてよかった? 最終的な決め手は、好みの子猫を見つけられたこと

抱っこされる猫
ブリーダーから子猫を迎えてよかったか、単刀直入に聞くと同時に、最終的に『みんなの子猫ブリーダー』でお迎えを決めた理由についても質問してみました。

9割が「ブリーダーから迎えてよかった」と回答

ブリーダーから迎えてよかったですか

<よかったと答えた人の声>
かわいくて、素直で、愛されてきた子を迎えることができたから(20代、男性、ノルウェージャンフォレストキャットをお迎え)
・親猫の情報も知ることができ、きょうだい猫のその後も知ることができたのでよかったです。また、エキゾチックショートヘアについて、専門知識のある方なので安心でした(40代、女性、エキゾチックショートヘアをお迎え)
飼育環境、しつけ、血統、ブリーダーさんとのやり取りなど、全てが自分の納得のいく形で迎えることが出来た(40代、女性、ラグドールをお迎え)
ブリーダーから迎えてよかったですか?

最終的に、『みんなの子猫ブリーダー』でお迎えを決めた理由を教えてください

『みんなの子猫ブリーダー』でお迎えを決めた理由として1番多いのが、「好みの子猫を見つけられたから」で7.8割となっており、次いで多い回答として、3.9割の人が「信頼できるブリーダーに出会えたから」と答えています。

多くの選択肢のなかから、理想の子猫をじっくり探せるのも、マッチングサイトのメリットと言えるかもしれません。また、信頼できるブリーダーに出会うことは、家族となる大切な子猫を迎えるために、非常に多きなプラス要素となるでしょう。
『みんなの子猫ブリーダー』でお迎えを決めた理由

まとめ

3匹の子猫
この記事では、実際にブリーダーから子猫を迎えた人を対象にした、アンケート結果を紹介しました。自分の目でみて、子猫の飼育環境や、育てたブリーダーの人となりを知ったうえで子猫を迎えたことに、満足感を覚えた飼い主さんは多いようですね。

最初は、問い合わせや子猫見学について、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。でもおもいきって問い合わせてみることで、出会いの可能性はぐんと広がるでしょう。

これから家族として迎える子だからこそ、慎重に、大切にお迎えしたいですよね。
見学時は、ブリーダーに聞きたいことを事前に準備し、納得したうえでお迎えを決めることをおすすめします。